北海道の機能性素材
生体防御、体調リズム調節、疾病の予防と回復等に係わる体調調節機能を有する食品成分を多く含む食材です。
食素材の機能成分の代表と言えるものの一つにイソフラボンがあります。主に大豆製品である、豆乳、きな粉、納豆、豆腐、油揚げ、味噌などに多く含まれています。イソフラボンは女性ホルモンの一種であるエストロゲンと同じような働きをしてくれます。イソフラボンを摂取することで、更年期障害を軽減する、骨粗鬆症を防ぐ、動脈硬化の予防、皮膚の老化防止などが期待されます。さらに、イソフラボンは体内で強い抗酸化作用を示し、悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やす効果により、生活習慣病である動脈硬化の予防になると期待されています。 このように、道内で多く生産される大豆一つに着目してみても、様々な効能があることが分かります |
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道産食材の機能性を科学的に数値化しようという研究も進んでいます。旭川医科大学医学部の若宮研究室では、道産食材の抗酸化機能に着目。これまで2000を超える道産食材の抗酸化機能を解析しています。
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「活性酸素は侵入した細菌などから身体を防御する必要不可欠な物質ですが、ストレスや紫外線、大気汚染物質などで過剰に発生した活性酸素種が、生体組織の酸化障害を引き起こし、老化やがんなどの生活習慣病の病因となると考えられています。また、シワの形成やシミなど肌の老化の原因になるなど、美容面においても悪影響をもたらすといわれています。そこで必要となるのが、生体内でこの活性酸素種を消去するのに役立つと考えられる抗酸化成分を含む食品を摂取することです。主な抗酸化成分としては、植物の色素や苦み成分であるアントシアニン、カテキンなどのポリフェノール、ビタミンE、Cといったビタミン類、緑黄色野菜に多く含まれるβカロチン、ルティン、リコピンといったカロテノイド類などがあげられます。 |
